方法叙説 第二部読了
私は、白水社イデー選書の訳で読んでいます。
有名な四つの規則、確認しました。
第一の準則は、どんなことでも、ほんものだとはっきり認識しないうちは、けっしてほんものとして受け取らないことでした。それはつまり〈速断〉と〈先入観〉とを念には念を入れて避けること、そして私の判断に取り込むのは、ただ、明らかに、紛れなく私の精神に立ち現れて、疑いをかけるきっかけを一つもつかめないようなものだけにして、それ以上は含めないということです。
第二は、どんな難しい問題を調べるにしても、その問題を一つ一つ、できるだけたくさんの、しかも問題をいっそうよく解くために必要とされるだけの、小さな部分に区切ること。
第三は、私の考えを順を追って導いていくこと。いちばん単純で、いちばん楽に認識できる対象から始めて、少しずつ、階段をあがるように昇っていって、とうとう対象のうちでもいちばん複雑な要素からなるものを認識するまで、順を追っていき、そればかりでなく、もともと自然のままではどちらが先かおたがいに後先のつかない対象どうしのあいだにも順序を想定しながら、そうするのです。
そして最後は、どこででも一つ残らず数え上げ、満遍なく見直しをしたうえで、何も手落ちがないと安心できるようにすること、でした。
- 作者: R.デカルト,三宅徳嘉,所雄章,小池健男
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1991/02
- メディア: 単行本
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