自由の森学園、すが秀実、山城むつみ、アントレプレナー

Q-NAMの布教のために、自由の森学園の元父兄である柳原敏夫=朽木水らと共に自由の森学園を訪れたことがある。その時柳原がLETSについて随分空想的な話をしていたのを覚えているが、それよりもはっきり覚えているのは、自由の森学園の教師が、NAMの東大駒場での集会に参加したが、すが秀実柄谷行人から「入れ!」と言われて(強制されて)入ったと語っていたがそれは自立した個人という理念と違うのではないかと質問したことだ。勿論まともな答えはできなかった。

それとNAMs(NAM学生系)が勉強会を催して山城むつみを招いた折、山城が生産協同組合は資本制企業よりも困難で、それを担う人には資本制以上の優秀さや努力が求められると語ったと伝え聞いたことがある。が僕は、それでは駄目だと思った。現状の資本制より難しく、そんなに優秀じゃなきゃできないなら、そんな理念と実践は広まらないというのは理の当然でしょう。

NAMは珍しい、アントレプレナー系(社会起業家的)左翼だったが、しかし現実には経営者の才能を持つ人は稀である。運動が事業でなければ駄目だなどとはいえない。仮にそう言うとすれば、大多数の運動が無意味ということになってしまうが、そんなはずはない。