実名と匿名

思い出すのは、RAMカタログのMLで、中谷礼仁(建築家、出版組織体アセテート)が、インターネットの掲示板でそれまで活発に議論されていたのが、或る書き手が「岡崎乾二郎」であることが分かった途端皆沈黙してしまった、という事例を挙げ、匿名でやり取りする自由(生産物の質のみが問われる)を擁護していたこと。

が、例えば2ちゃんねるもそうだが、匿名の自由が卑猥な享楽や頽廃に簡単に結びついてしまう、という現実もある。尤も実名原則だから倫理があると言えるかというとそれは微妙で、例えばmixiなども建前は実名登録だがペンネームを使っている人は沢山いるし、実際上管理できていない。それに、実名でも言う奴は言うんだよ(笑)。僕だってそうだ。実名で、誰に遠慮することもなく言いたいことをどんどん言っている。