命の値段は?

自殺願望から解放されて読んだので、比較的冷静に読むことができた。

感じたのは、今の日本社会で生きるのも死ぬのもそれなりに大変だ、ということ。多くの人が生きづらさを感じるのには、経済的、政治的な理由があるし、惨めな〈生き残り〉であることを拒否するにしてもどうしたらいいのか分からないという問題がある。どうしていいか分からないのだが、とにかく生きて、快楽や幸福を累乗させていかなければいけない、と思った。