和歌

一番有名な歌

あら磯に浪のよるを見てよめる おほ海の磯もとゞろによする波われてくだけてさけて散るかも 源実朝の遺した歌で一番人口に膾炙しているのはこの歌であろう。詩人の究極Q太郎さんもこの歌をいたく好んでおられたことは懐かしく思い出す。確かに良い歌だ。叙景…

金槐和歌集(斎藤茂吉校訂、岩波文庫)

金槐和歌集 (岩波文庫)作者: 源実朝出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1963/01/01メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (17件) を見る

万葉秀歌

『万葉集』の秀歌の原文・現代語訳・傍注・解説を付した本を少しずつ読んでいる。大変勉強になるし面白い。傍注 万葉秀歌選〈1〉作者: 中西進出版社/メーカー: 四季社発売日: 2003/05/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る

図書館で借りてきた本

古今和歌集 (笠間文庫―原文&現代語訳シリーズ)作者: 片桐洋一出版社/メーカー: 笠間書院発売日: 2005/09/30メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る現代短歌全集〈第1巻〉明治四十二年以前作者: 与謝野鉄幹出版社/メーカー: 筑摩書…

百人一首

秋の田のかりほの庵のとまをあらみわがころもでは露にぬれつゝ(天智天皇)

新古今和歌集

おしなべて物をおもはぬ人にさへ心をつくる秋のはつかぜ(西行法師) たのめぬに君來やと待つ宵の間の更け行かでただ明けなましかば(西行法師)

百人一首

おくやまに紅葉踏分なく鹿の声きくときぞあきは悲しき(猿丸大夫)百人一首 (角川ソフィア文庫)作者: 島津忠夫出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1999/11/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (14件) を見る季節はもう、秋…。

新古今和歌集

春立つこころをよみ侍りける みよし野は山もかすみて白雪のふりにし里に春は来にけり(攝政太政大臣良經)

筑波嶺の…

筑波嶺のみねより落つるみなの川こひぞつもりて淵となりぬる 陽成院 百人一首には本当に良い歌が沢山入っているなぁ。高校の時に覚えたと思うけれど、とても気持ち良い。

あまつ風…

あまつ風くものかよひ路ふきとぢよ乙女のすがたしばしとどめむ 僧正遍昭

春すぎて…

春すぎて夏来にけらし白妙のころもほすてふ天のかぐ山 持統天皇

これやこの…

これやこの行くも帰るも別れてはしるもしらぬもあふ坂の関 蝉丸

人はいさ…

はつせにまうづるごとに、やどりける人の家に、ひさしくやどらで、程へて後にいたれりければ、かの家のあるじ、かくさだかになんやどりはあると、いひいだして侍りければ、そこにたてりける梅の花ををりてよめる 人はいさ心も知らずふるさとは花ぞむかしの香…

秋はいぬ…

秋はいぬ風に木の葉は散はてて山さびしかる冬は來にけり 源実朝おほ海の磯もとどろによする波われてくだけてさけて散るかも 同

心なき…

心なき身にもあはれは知られけりしぎたつ沢の秋の夕ぐれ 西行さびしさはその色としもなかりけりまき立つ山の秋の夕暮 寂蓮見渡せば花も紅葉もなかりけり浦のとまやの秋の夕ぐれ 定家

ももづたふ…

大津皇子、被死らしめらゆる時、磐余の池の陂にして涕を流して作りましし御歌一首 ももづたふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ

秋山の…

秋山のもみぢを茂み迷ひぬる妹を求めむ山道知らずも 人麿山の際ゆ出雲の児らは霧なれや吉野の山の嶺にたなびく 同八雲さす出雲の子らが黒髪は吉野の川の沖になづさふ 同

わが背子を…

わが背子を大和へ遣るとさ夜ふけて暁露にわが立ち濡れし 大伯皇女二人行けど行き過ぎ難き秋山をいかにか君がひとり越ゆらむ 同神風の伊勢の国にもあらましをなにしか来けむ君もあらなくに 同見まく欲りわがする君もあらなくになにしか来けむ馬疲るるに 同

春の夜の…

春の夜の夢の浮橋とだえして嶺にわかるる横雲の空 定家

風かよふ…

風かよふ寝ざめの袖の花の香にかをる枕の春の夜の夢 俊成卿女