わが背子を…

わが背子を大和へ遣るとさ夜ふけて暁露にわが立ち濡れし 大伯皇女

二人行けど行き過ぎ難き秋山をいかにか君がひとり越ゆらむ 同

神風の伊勢の国にもあらましをなにしか来けむ君もあらなくに 同

見まく欲りわがする君もあらなくになにしか来けむ馬疲るるに 同