2012-02-23から1日間の記事一覧

私の感想

私の感想──フーコーが語っているのは、ごく普通の日本語表現でいえば、「深い疎外感」とかいうことになると思うんだけれど、内容そのものよりも、彼がそのように感じていたという事実が驚きだし、ショッキングだし、時代を感じさせます。「1960年には、共産…

ミシェル・フーコー『わたしは花火師です』(中山元訳、ちくま学芸文庫)、p.15.

1960年には、共産主義者であれば、同性愛は病気ではないと主張することはできなかったのです。さらに精神医学があらゆる場合において、批判すべき権力のメカニズムとつねに結びついているということも指摘できなかったのです。

ミシェル・フーコー『わたしは花火師です』(中山元訳、ちくま学芸文庫)、p.11-12.

──そうしてあなたは、精神医学の世界に個人的にかかわってこられたのですね。 このかかわりは研修生時代だけのことではありません。個人的な生活においても、わたしは性にめざめた頃から、社会から排除されているという感覚をもちつづけてきました。捨てられ…

お喋り

です。http://www.ustream.tv/recorded/20641622

近況アップデート

おはようございます。鈴木健太郎さんをブロックしました。理由は、現在の自分の状態では野田佳彦事務所を訪問することなど絶対に不可能だと悟ったということです。鈴木さんが、ご自分が平日仕事で行けないからといって、私に行くようにせかすとしても、どう…

ミシェル・フーコー『わたしは花火師です』(中山元訳、ちくま学芸文庫)、p.10-11.

わたしは精神病理学についても研究していました。学問と自称しているのですが、この「学問」にはあまりたいした中身はありません。そこでわたしはある疑問を感じたのです。学問的には内容がほとんどないのに、どうしてこれほどの権力を手にしたのだろうか、…

L.ビンスワンガー、M.フーコー『夢と実存』(荻野恒一、中村昇、小須田健訳、みすず書房)、p.99.

だからこそ、想像力の多くの形式は自殺に似ている。というよりはむしろ、自殺は想像的なふるまいのうちの絶対的なものとして現われてくるのだ。あらゆる自殺の願望は、もはや私がここやそこにではなく、いたるところに現前しているような世界、隅々まで私に…