初夢

先程佐藤允彦&ウォルフガング・ダウナー『ピアノロジー』を聴きながらうっかり眠り混み、こんな夢を見たが、これが初夢ということになるのだろうか。

まずは何かの数十人から100人程度のデモ隊に出喰わすという場面から始まる。一番後ろにはM木氏がいて何やら賑やかに騒いでいる。わたくしは隊列には入らず、何か石の階段を降る場面で、デモ隊は右、わたくしは左を降りる。そうして少し飛躍して、どういうわけかJR津田沼駅に至る信号で、途中で信号機が赤に変わってしまう。わたくしはデモなのにどうしてかなーと不思議に思うが、なぜかデモ隊は遥か先方を行っていて追い付けない。追跡を諦めるが、これも飛躍だが、津田沼から総武線、中央線で都内に出るが、その前にお腹が痛いからトイレに行っておきたいと思う。ここで一連の場面は終わる。

次はどこかの室内で歌会というか戦前の短歌を好きなものを選んでそれについて発表する会である。わたくしは誰か女性の歌人の一首を選んで論評するが、どうもそれはその女性の父親がヨーロッパに行ってどうのこうのという歌だったらしい。それで質疑応答というかディスカッションの時間になり、わたくしの目の前に座っているウィス氏が「せっちゃんのそのヨーロッパへの憧れだけは理解できない」と感想を言ってくれる。わたくしは少々羞らいながら「いや、ヨーロッパに限らずあちこち旅行して旅したり、数年くらい滞在したらきっと愉しいでしょう」と答える。そうするとウィス氏は「いやーせっちゃんはどこに行っても変わらないよ」と笑う。さらに彼の右のほうにラカニアンのK村先生が座っていて「どこに住んでも同じですよ」とコメントする。

そこで目が醒める。

そういう夢だったが、特に分析するまでもないとも思うが、外国に行くとかあれこれしたら愉しいだろうなあという気持ちとやはり無理だろうという判断とか、仮に行っても同じではないか、何も変わるまいという気分がない混ぜになっていると見た。