立ち位置の話。続き。

政治的に穏健になったように性的にもそうなった。クイア・ラディカルを標榜せず「自然主義者」になった。自然主義者というのは、厳密な定義は考えていないが、いかなる生/性のありようをも「自然」なものとして肯定する、という立場である。
同性愛の欲望を持ったならそれはそれでよく、異性を好きになってもそれはそれで自分を受け入れる。ただそれだけである。自らの自然本性 natureに忠実であり、自らの自然に沿って無理なく変化していこうという立場である。
知的な概念が先行して、性の可変性を狭めてしまうことがないように、自由自在であろうとする。それを理念とする。そういう感じである。