日記

漱石を読みLester Youngを聴く、という生活を考える。共通項は何もないが、良い御身分だな、と自嘲したり。一所懸命働いていたりはまるでしていないのだ。無為な私。何もしない私。稼がない私。そういう自分に嫌気も差さぬ。「低級」遊民、junkで良いじゃん、と開き直っている。
36歳にもなるのに国家の為にも民衆の為にも役に立たぬ。無用の人である。
自分はこの世に用がない。
ただ呼吸をし食事をするから生きている、ただ単に生存している、動物的に。ただそれだけだ。
自分は芸音音楽アカデミーの代表であり攝津正塾の塾長ということになっている、形式的には。しかるに真実の私は無為無能の人であり、反面教師である。私のような人になってはいけないよ、と私は生徒に告げる。いや正直だ。正直過ぎる程だ。それでいいのだ。そう思う。