呟き

自分が精神科医が嫌いでも、彼らのお世話にならずに済ますことはもう出来ぬ。もう薬物中毒、パキシル中毒になってしまっているからである。そういう理由で精神病院と縁が切れぬのは不本意である。不本意であるが致し方がない。一人の患者として、狂人として、大人しく治療を受け続けるよりほかないのである。確かに私は患者である。狂人である。それは認めよう。しかしだからといって、医者の奴隷のようになって生きていかねばならぬのか? 明日も病院に行かねばならぬが正直気が重い。十年通い続けても何も変わらなかった。変わる気がそもそもないのだ、自分。だらだらした無為な生を改めるつもりが一切ない。だから医者の説得も無意味であり、幾ら働けと言われても拒む。診察にも意味がない。意味がないと思いながら通い続けねばならぬ。これはジレンマだ、だがどうしようもないのだ。私は自分自身に関しては明晰に認識できる気がする。自分のことは或る程度、よく分かっていると思う。しかしその自分をどうすることも出来ぬ。駄目な自分を変えられぬ。それが歯痒くもあるが、やはり致し方がない。どうしようもない。深い諦念と絶望。……