地域通貨がうまくいかない理由

地域通貨がうまくいかない原因はいろいろあるが、まず仲間なり友達という友情や信頼関係が築けるかどうかが壁だと思う。インターネットで、言葉で(無料で)交流するのはよくても、たとえ地域通貨であっても経済的な取引、交換をするほどまでには、相手のことをよく知らない、信頼できない、という部分が大きい。これは、実名主義であるかないか、などとは余り関係ないと思う。

逆説的だが、共同体が成り立っていれば、地域通貨はいらない。共同体が十分成り立っていない時には、地域通貨は役に立つけれども、その時、メンバー間の信頼関係が問われる。
FaceBookで「イイネ!」を押すのと同じくらいの気軽さで、地域通貨の取引がなされるようになればいいのだが、それも心理的な障壁があって難しい。この心理的な障壁、未知のものへの恐れが大きい。

よく知らない相手と取引し、繋がるのには勇気が要る。言葉でのコミュニケーションでも同じだが、貨幣での交換はもっと心理的な障壁が高いということだ。地域通貨の困難もそのへんにあるのではないか、と推測する。