「珍しい」から「懐かしい」へ〜この十余年の変化

最近の若い人には信じられないかもしれないけれど、20世紀末、『エンデの遺言』などで地域通貨を知った時、「珍しい」という印象だったんだ。ところが、導入から十余年、地域通貨は「珍しい」ものから「懐かしい」ものに変わった。言い換えれば、過ぎ去った流行のように扱われるようになった。
運動(ムーブメント)なんてそんなものかもしれないのだが。世相の変化なんてそんなものかもしれないのだが。
まだ何処も本格化しないし、横の繋がりも十分出来ていないのに、過去の遺物と扱われるようになった。地域通貨
今でもなお、地域通貨とか言っている私は、2ちゃんねらーに、妄想狂と嘲られている。十年単位での時代錯誤。遅延。だが、それで良い、と思う。
地域通貨の話をしても、「ああ、あの話か、もう知ってるよ、聞き飽きた」というような反応が返ってきたり。無反応だったり。当然といえばいえるのだが、時代の変化は残酷だ。

エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

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エンデの警鐘「地域通貨の希望と銀行の未来」

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自由地と自由貨幣による自然的経済秩序

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シルビオ・ゲゼル入門―減価する貨幣とは何か

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