音楽と地域通貨

白川昌生さんの『美術、市場、地域通貨をめぐって』(水声社)を読んでいる。美術で考えられることが、音楽で考えられぬはずがない。村上隆さんの『芸術起業論』(幻冬舎)は正反対の発想から書かれているが、我々には国民通貨(国家通貨)も地域通貨も、両方必要なのである。
芸術起業論に対して、地域通貨起業論を考えることができる。社会起業家としての地域通貨実践者。円では起業できない人も、地域通貨ならば起業できる。いきなり円の市場(しじょう)に出るのではなく、地域通貨の市場(いちば)で作品を交換し合うことができる。また、精神病者同士が、自己の作品を交換し合う媒体としても、地域通貨を用いることができる。或いは野宿者やひきこもり・ニートも。

美術、市場、地域通貨をめぐって

美術、市場、地域通貨をめぐって

芸術起業論

芸術起業論