構想

攝津正です。
幾つか考えていることを書きます。
それはLETS Schoolと不安定芸能者生存組合を立ち上げよう、ということです。

私は、レイバーネットに入り、また、フリーター全般労働組合にも加入しようか迷っています。しかし、違和感があるのです。
その違和感を突き詰めると、自分が芸音音楽アカデミーという自営業の経営者兼労働者であって、賃労働者ではないというところにあると思います。

不安定芸能者という概念があります。アンテルミタンで検索すれば幾つかのページがヒットすると思いますが、要するに、不安定な労働環境に置かれている表現者のことです。大半の表現者は不安定で貧しいのだから、表現者は、と言ったほうがいいかもしれません。
私が読んだフランスのアンテルミタンの闘いを書いた本で、アンテルミタンが「もう演奏しない!」と拒絶の宣言をするというのがありました。興味深く読んだのですが、違和感を持ったのは、そもそも自分は「もう演奏しない!」などと宣言できる立場になく、それどころか演奏や表現の場も確保していないからです。不安定芸能者、表現者は、創作活動の場を確保すると共に、生存、生活の場も確保せねばならない。そのような課題に取り組む必要があり、そのような場は自分で作るしかないと思いました。

もう一つはLETS Schoolです。インターネット上の学びで、LETS地域通貨の一種)によって学び合う関係を作るというものです。これは私の十年来の念願でありました。インターネット上の、ヴァーチャルなフリースクールと言っても良いと思います。

両者は相関関係にあります。不安定芸能者、表現者LETS Schoolで教え、LETSで対価を受け取り、それを必要なものと交換する、といった循環が構想されています。

そんなにうまくいくものかい、と懐疑的に思われる方もいるでしょうが、私は楽観的です。美術家の村上隆が『芸術起業論』という本を出していましたが、私ならさしずめ、地域通貨起業論ですね。

そのうちに、一度看板を下ろしてしまったCafe LETSも再開したいです。まあ、余生の楽しみですね。では。