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哲学者=作家=音楽家 攝津正
http://www.geocities.jp/tadashi_settsu/

増殖する自分。(2010年12月21日(火))

Miles Davis, Get Up With Itを聴きながら、ホームページ(このサイト)の整理をした。不要なファイルや古くなった内容を削除し、多くのサブディレクトリを追加した。Milesは全編にわたって面白いが、特にDuke Ellingtonを追悼したHe Loved Him Madlyの静謐な悲しみは素晴らしい。これほどの音楽は、そうはない。そう思いつつ、ホームページ=自分自身のヴァーチャルな分身を無限増殖させているのであるが。無限増殖させても全て更新できるわけではないので、無意味だとも思うが。ところで、船橋市北図書館に本とビデオを返却に行ったが、欝で何も借りてこられなかった。レイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』を借りてこようかとも迷ったのだが。フローベールジョイスプルーストベケットドストエフスキーなど世界の名作を読みたい気持ちと、推理小説やSFを読みたい気持ちが両方ある。結局、どっちも読めないのだろうな。こうやって駄文を書き散らす以外、私には出来ないのだろうな。筋を構築したり、登場人物を造形したり出来ないからな。まあ。それはいいとして。私は生存困難系と語ったのだった。それは生き残れない、という意味においてだ。この苛酷な資本主義的環境で勝ち組に回るのは至難の技だ。昨日笑ったのだが、2ちゃんねるを読んでいると、攝津正を含め年収1000万円以下の負け組貧民は皆死ね、俺ら勝ち組の足を引っ張るな、という書き込みがあった。今年収1000万円以上を稼いでいる30代がどれくらいいるだろう。そして、それら勝ち組は、競争に敗れたものがいるから勝ち組でいられるのではないのか。というようなことを思ったが、負け犬の遠吠えか(笑)。まあ、いいのだが。私は年収100万円にも届かないであろう。攝津家は貧乏である。笑い出したいくらい貧乏である。貧乏とはいえ、途上国の人民のような「絶対的貧困」ではない。何とか生きていけるし、死ぬまでは生きていけるのだから、まあよし、とすべきだろう。我々の命の値段は軽い。我々は、危機を生き延びられぬであろう。だが、ああ! それでいいのだ! 今生きている、これが大事なのだ! それ以上を望むのは贅沢である。今生きてあることの幸せを思え。35歳まで生き延びられただけでも良かったではないか。私は、何度も自殺寸前まで行った。親が生きているから、死ななかった/死ねなかった。それもまた、運命…。