武田和命 / ジェントル・ノヴェンバー

ジェントル・ノヴェンバー

ジェントル・ノヴェンバー

武田和命の『ジェントル・ノヴェンバー』を聴いてすぐ連想するのは、安易かもしれないが、John Coltrane, Balladsだ。『ジェントル・ノヴェンバー』においても脇を固めるのは山下洋輔や森山威男といったfree系の人達なのだが、全体として非常に静謐でspiritualなのである。それが先程、John Coltrane, Balladsを連想すると申し述べた所以である。私は、武田の他のアルバムを所有しておらず、彼がどういう傾向の奏者で、この作品が彼の演奏歴においてどう位置づくのかなどは全く分からない。だが、この音楽を、良質なものとして享受することができるだけである。