ひびのまことさん=ひっぴい♪♪(id:hippie)を批判しました。

わたしは幾つかの点で疑問があります。

  1. 伏見憲明批判の妥当性
  2. クィア学会パネル批判の妥当性

ひびのさんが「ばらいろのウェブログ」(id:hippie)で引用されていた伏見憲明さん(http://www.pot.co.jp/fushimi/)の『同性愛入門』からの引用から、それを直ちにバイセクシュアル排除、バイセクシュアル差別とはいえないのではないかと思いました。バイセクシュアル排除といえるとしても、消極的な仕方でしかない、と思いました。
次にクィア学会のパネルについてですが、伏見憲明さんを「明示的に批判しなかった」ことがそんなに咎められるべきことなのか疑問です。「明示的に批判しない」ことは伏見憲明さんを支持している、肯定しているという意味に直ちになるのでしょうか? 
また、バトラー云々しているから責任を問うということも、悪くすれば知識人一般、大学人一般の疚しさを突くような議論になるように思います。クィア学会のパネルで伏見憲明さんを明示的・公開的に批判しない人はジュディス・バトラー云々する資格はないのでしょうか? わたしは、そうではないと思います。遠い外国の出来事を称賛するのは容易く、身近な権力関係に対して批判的な態度を取るほうが困難だし重要だというひびのさんの意見はわかります。しかし、それにしても余りに言い過ぎではないでしょうか? わたしは、ひびのさんの議論を読んで、NAM会員全員に「傍観の責任」「無作為の責任」があるとした鎌田哲哉の批判を思い出しました。それは適切ではなかったとおもうのです。

同性愛入門 ゲイ編

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