(走り書き)戦争と平和

NHKスペシャルアメリカのロボット兵器対タリバンの貧者の兵器、自爆攻撃のドキュメンタリーを観た。事態はかなり深刻だと思った。アメリカ側もタリバン側も倫理的、道義的頽廃が見られる。だが「正しい」戦争などあるのか。いずれにせよ、人が軽々しく殺されている。この現状はどうすればいいのか。全く分からない。

柄谷行人ネグリ=ハートを批判して、アルカイダこそ典型的なマルチチュードなのに何故彼らを支持しないのか、と言っていたが、連想するのは、次のようなことだ。
友人の結婚祝いで集まった時、或る友人が、銃を手に取って戦える人は羨ましい、そうできる環境なら自分もそうしたい、と語ったのだ。
私は心の中で小さく(そうかな)と思った。昔の赤軍武装戦線ではないが、今、軍事的にやろうと思うなら簡単だ。アルカイダになればいいのだ。銃を手に取りたい、軍事的に戦いたいなら何故そうしない? 所詮この日本という安全な場所からの物言いに過ぎないのではないか。われわれは平和を生きているが、そのことがいいのか悪いのか分からない。だが、恐らく「外」は地獄だろうということは推測できる。地獄のほうがいいという人は、銃や爆弾を取って死にに行けばいいと思う。