ウィントン・ケリー / イッツ・オール・ライト +1

イッツ・オールライト+1

イッツ・オールライト+1

イッツ・オール・ライト+1

イッツ・オール・ライト+1

漫画がジャケットになった、ウィントン・ケリーの1964年の作品。何を題材にしても、ケリー節というか、独特の味わいあるサウンドが醸し出される。ケニー・バレル(g)、キャンディド(conga)等も参加し、盛り上げる。

ウィントン・ケリーは幾ら聴いても聴き足りない。原題がWinton Kelly!というアルバムが何枚かあり、それぞれ『枯葉』『枯葉2』『ウィスパー・ノット』などとして発売されているが、いずれも見事な出来である。レッド・ガーランドほど甘くなく、ビル・エヴァンスほど観念的でなく、ジャズの血が流れているという感じの演奏。

マイルス・デイヴィスと共演したグループでの演奏も忘れがたい。マイルスにとってはケリーは過渡的な存在でしかなかったのだが。しかし、それでも、「最もジャズらしい」ジャズを展開したのが、ウィントン・ケリーとハンク・モブレイが在籍した頃のマイルス・バンドであったことは言えるように思う。