私的思想家

私が天才、私的思想家だと思うのは、神沢昌宏・神沢敦子夫妻である。彼らは二人とも深い哲学者である。そして大学時代からの知り合いである。
神沢敦子さんは、聖ファシズム宣言を書いている。だが、私には、彼女のいうファシズム外山恒一らの言うファシズムとは違うと思っている。私は、ファシズムに全く同意しない。しかし、神沢さんの「魂の叫び」には共感するのだ。
私が自分を凡人、凡才だと思わざるを得ないのは、自分で自分をリベラリスト自由主義者)という無毒な存在に仕立て上げるよりほか能がないからである。私は、ファシズム等、「危険な思想」(と行動・実践)を拒絶する。危険を冒すこと、冒険を拒絶する。私は穏健な人間である。
神沢さんの言う涙のファシズムとは、社会への絶えざる抗議の表明なのだ。社会というものが、必然的に人間性を圧殺するのに抗って、彼女は声を挙げている。それは聴くべきだと思う。

神沢昌宏さんは独特の体系と用語法を持っている。
私は、彼のことを、死んでいるべき人間だとか、何だとかいうふうには思わない。彼は繊細で高貴な哲人である。本来的に思考することが出来る人である。最近仕事が多忙なのかブログ更新してないようだが、独特の形而上学=美学を構築している。