縮み系の私

二代目高橋竹山が奏でるりんご節を聴きながら。
私は大きなもの、世界、社会、歴史等々を嫌悪し拒絶して生きてきたと思える。
私は自分のことしか考えてなかったように思える。
実に冷たい人間だったと。
自分の生活が脅かされることだけ恐れて。
もっと大きな文脈や社会性は考えずに。
それこそ私の本質だったのではないのか。
他者の声に応答せず。
呼び掛けを黙殺し。
自分の殻にひきこもっている、それが私だ。
今日も靖国のデモに行かなかった。
自分は行かないという気持ちがあったが、やはり行かなかった。
左翼活動、運動もできない。
金がないし、体力もなく、自信もない。
政治ももうできない。
経済活動も、文化活動もできない。
縮小する、縮み系の私。
本を読み、音楽を聴く以外何もしないしできない私。
生産、労働できないししようともしない私。
絶対に不毛なるもの。
絶望の教室。