マルタ・アルゲリッチ(新録音)
批評家に評判が良いのはこれ。
名ピアニスト、マルタ・アルゲリッチが、シャルル・デュトワ指揮ロイヤル・フィルと共演したのと、コンドラシン指揮バイエルン放送交響楽団と共演したのと、新旧2つのチャイコフスキーピアノ協奏曲第一番を聴いた。評論家は新録音(後者)がいいという人が多いようだが、私はいずれもそれなりにいいと思った。チャイコのは私はずっと、ホロヴィッツがトスカニーニと共演したのが一番だと思っていたのだが、アルゲリッチのと比べると、ホロヴィッツは緊張の余りテンポが前のめりになってオケとずれている。アルゲリッチではそういうことはないから、作品解釈としてはアルゲリッチのほうが優れているのだろうと思った。