中谷美紀久々のTV出演

には大いに後ろ髪引かれつつもスルーして、チャーリー・パーカー(=バード)の録音を聴き込む。私が持っているのは、マスターテイクスの5枚組。纏まっているので重宝するが、オルタネイトテイクスも聴きたいなあ、という贅沢な欲望を抱くこともある。特にサヴォイ。パーカーの録音はサヴォイとダイアルが双璧だが、私は、サヴォイの『チャーリー・パーカー・ストーリー』が大好きなのである。
初めて買ったパーカーが、これだった。聴いてみた。が、分からなかった。印象としては、スーツを着たスクエアな真面目人間が、コンクリートジャングルの中音楽を四角に切り取った、というものだった。現在のパーカーのイメージと百八十度逆なわけだが、当時はそうとしか感じられなかったというのが自分として面白い。
その後、パーカーを聴き込み、好きになり、パーカー像も変わった。今のイメージは、ジャズにおける唯一例外の突然変異種がパーカーだったのではないか、というものだ。パーカーがモダンジャズを作ったとされることから、パーカーは主流と考えられがちだが、こんなヤバい音楽を作る奴がメインストリームなわけがない。ビバップはもともと不良青少年らのわけわからぬアングラ音楽だったのである。地下室、地下街の音楽だ。
ここで一旦送る。