宦官
去勢、宦官、同性愛を主題に小説を書きたいが技術がなく書けぬ。宦官と同性愛は接点がないようだが、かつての中国で男色が盛んであった福建省は「宦官の特産地」であったという記録がある。その一行に、関係を見る。
妻帯した宦官も多かったという。その性行為は、前戯、愛撫が延々と続き、宦官の側がどっと汗を掻いたところで終わるというものだったそうだ。では、宦官の同性愛行為はどうだったのだろうか。想像するしかないが、興味は尽きない。
若く美しい宦官は、皇帝の性的遊戯の相手を務めることもあったという。それはおおよそ想像がつく。では、宦官同士が恋人になることはあったのだろうか。もしあったとしたら、双方ともに完全去勢されていて、どういうふうに互いに快楽を与えあったのだろうか。
そういうことをいつも考える(妄想する)けれども、勿論答えは出ない。
- 作者: 三田村泰助
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2003/03/01
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だが最近は、男根も睾丸も付いているごく普通の男の子とセックスを楽しむほうがいいのではないか、とごくごく当たり前な、常識的な結論に至っている。というのも、自分だけが性を楽しむのでなく、性交の相手も性の享楽を得るほうがいいのは自明だからである。
とはいえ、「普通の男の子」と性交する機会もない。三十五歳、精神病、無職、終わっている。モテ期はなかったな。それでいいのだ。