啓蒙と洗脳の結婚

2ちゃんねるに書いたが、NAMが存続していた頃、『アンチ漱石』を書いた批評家の大杉重男が「啓蒙と洗脳の結婚」(『文學界』2001年12月号) というQ-NAMに触れたエッセイを書いていて、会員でもないのに何故、内部事情を知っているのかと不思議に思った記憶がある。要するにNAM内部に、思想的、知的な傾向と、エコロジー的傾向があるということだったが、それは最初期からあった。

アンチ漱石―固有名批判

アンチ漱石―固有名批判

農業系代表になり、後にNAMそのものの代表になった田中正治がNAM東京で最初の発表をした時、NAM東京会員の鈴木健太郎が「農本主義」という批判をした。田中正治はその批判を毛嫌いしていたし、田中正治や朽木水(柳原敏夫)らNAM代表団は鈴木健太郎的なものをアレルギー的に排除していたが、すが秀実は鈴木を評価していた。つまりNAM内部の反NAM的?契機が鈴木健太郎だったのであり、彼の志向はNAM解散後も一貫している。→ http://associationists.fc2web.com/suzuken0004.html