を考える

ニートについて、道徳的に断罪する人は今でも多い。親に寄生して生きていられるのは、日本が先進国だからで、発展途上国の人民は飢えて死んでいるのだ、というような論調である。それは正しい意見であるが、意味がない。私もそうだが、ニートはそうとしか生きられない人なのである。そういう生き方をやめろというのは、死ねと言うに等しい。
確かに日本は、不況だと言ってもまだ豊かであり、だからニートやひきこもりができるという側面があるだろう。だが、それはそういう社会でなければ生きていられなかった人が生きられているということなのだ。それを否定するなら、パラサイトは死ねみたいな論調にならざるを得ないだろうが、私はそれを否定する。
会社を辞めて、鬱は治ったと思ったが、やはり抑鬱的である。何事も億劫であり、自分には何もできない、と思う。将来の展望もない。希望も特にない。