新しいエッセイ 武盾一郎さんに共感する。

http://twitter.com/Take_J/status/3776050794

これを読んでみて欲しい。良ければ、彼のTwitterの最近の流れを。貧乏故に活動、アクティヴィズムから身を退かねばならぬとの心境は僕も同じだ。絵なり音楽、文章が売れなければひっそりと消えるしかないというのも。

ヨーロッパでは、政府から生活保護等を受けながら社会運動している若い人がごろごろいるらしい。国に食わせてもらいながら国に抗議する活動をやってやる、というくらいのエートスが根付かないと、この国で芸術でも政治でもやっていくのは難しいのかもしれないと思った。

NAMは、福祉主義、扶助を受けながら活動するという方針への異議申し立てだった。その掲げるスローガンは自立だったが、それは精神的自立であるとともに経済的自立でもあったろう。だが、自立は年々、困難になっていく。食えない作家や哲学者、音楽家、美術家、活動家の群れ。生存困難系=生存疲労系=生存憑依系の増殖。NAMは新自由主義に敗北した、と思う。

大まかに言えば、僕は社会民主主義者だ。政府なり国家が、文化的で豊かな生活を保障すべきだと思う。だが、いろいろな困難なり課題が山積だというのも理解できる。武さんも賛成している、ベーシックインカムが実現できればどんなにいいだろう。しかし、現実は厳しい。国家は財政破綻の危機にあり、個人も破産の危機にある。生きるのは難しい。だが、生きているという現実を、今ここで肯定すべきである。出発点は、そこしかない。