魂の不死について

三枝博音著作集第一巻所収の、「魂の不死の考察について」を読んだ。
一言で言えば、ひどく落胆させられた。

私は三枝博音という人は高く評価していた。カントやヘーゲルをわかりやすく読み解いてくれる貴重な存在だと思っていた。

しかし、この小論文?ではプラトンの『ファイドン』を引きつつ、議論?とも言えぬ議論に終始し、明瞭な結論もない。これではだめだと思った。