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電車内で地域通貨hを天啓のように思いついた。
これまで数多の地域通貨に参加したり、自ら作ったりしてきたが、基本的には失敗してきた。その理由がクリアに理解できたのである。

それは、交換が生起する現場に立ち会った体験からくるものが大きい。それは、毎晩続けているインターネットラジオ「音楽彷徨」である。
そこでは、友情が交換を生み、交換が友情を強め且つ広めるという好循環が形成されている。

私がこれまで作った地域通貨、例えばmetaとかLETSの誤りは、信頼関係なり友情がないところに交換を無理やり作ろうとした点にあった。
発想を逆転しなければならないのであって、友達関係があるところで交換を生み出し増殖させるべく企むべきなのである。

と私が言うと、経済学の徒は反論して言うであろう。友達の間でしか流通しないモノは「貨幣(通貨)」とは言えない、と。つまり、匿名的な市場で流通して初めて、通貨は通貨なのだ、という見方である。

そのような見方に正当性があることを私も認める。しかし、われわれの課題は、一から公の通貨を創出することではなく、小さくてもいいから実際の交換に基づく半-通貨とでもいえようものを発明することにある。

それは規模が小さいかもしれないが、日本全国に1000、地球規模でいえば100万の同様な試みがあればいいのである。

つまり、「h」が流通する範囲は攝津正 Tadashi SETTSU a.k.a. "Linda"の交友範囲に留まるが、他のhsが無数にあればそれでいいのである。

拠点ないし根拠地が、全国で1000、世界大で1000000あればいい。その拠点ないし根拠地の中心に位置するのは、登記人を兼ねる「友達関係の中心人物」、hの場合は私(攝津正 Tadashi SETTSU a.k.a. "Linda")である。

私は、地域通貨を作っても交換が生じないことに焦りと落胆を感じていた。が、先程突然、交換なら日々、毎晩生じているではないか、と目が覚めたのだ。それがインターネットラジオ「音楽彷徨」であり、そのオフライン版ともいえるカセットテープ頒布である。

信頼関係がないところに、地域通貨を導入することは不毛であり、信頼関係、友情が既にあるところで生産・交換・消費を活性化するためにhを導入することには実りがある、と言える。

通貨単位は1h=1時間相当の労働、または1000円。
hは時間(hour)のh、名誉(honor)のh、ヘンタイのh、エッチのh(笑)である。
hへの参加資格は私の友達である、または友達になる意思があること(自己申告)。

CCSPに依存しない通貨作りを目指す。
参加したい方は、以下をクリック。
http://groups.yahoo.co.jp/group/lets_h/