大塚英志『「彼女たち」の連合赤軍──サブカルチャーと戦後民主主義』(角川文庫)

後期吉本隆明論など非常に面白く読んだが、思想的放蕩息子の母のもとへの帰郷=「転向」という議論に注目したい。僕も母のもとへと帰ったが、それは「転向」なのか。Q-NAMの頃は実家住まいではあったが、心ここにあらずで、常によそにいっていた。Q-NAMを清算して母のもとへ帰った。それは「転向」なのだろうか?自分では転向していないつもりでも、やはり転向なのだろうか。最近右傾化が著しい気がするが、それは錯覚ではないのか。

「彼女たち」の連合赤軍 サブカルチャーと戦後民主主義 (角川文庫)

「彼女たち」の連合赤軍 サブカルチャーと戦後民主主義 (角川文庫)