大学-大学院時代

ぼくは文系の癖に、中学・高校と英語が嫌いだった。それで大学受験の時大層苦労した記憶があり、大学入学後は第二外国語のフランス語を一所懸命に勉強したものである。それは大学院に進学しても続けた。

それだけに、修士論文の審査の時に財津理から、「フランス語が全然出来てない」と罵倒されたのはショックで、傷付いた。大学入学以来の6年間を否定されたような思いだった。

それで結局、博士課程には進学出来なかったのだが、そしてそのことで当時はキビシくなっていたのだが、結局はそれで良かったのではないか、とも思う。大学-大学院時代は無理をして、背伸びしていたのだ。難解な原書を買い漁っては、結局読めないという無駄を繰り返していた。それに比べれば、今はCDにお金を費やしても、それは聴くことは出来る。そういう意味で、今の音楽生活のほうが充実しているとも思うのである。しかし、結局カラオケ教室の講師になるのであれば、大学-大学院になど進学する必要はなく、借金を作る必要もなかったと悔やまれる。