盛り上がり

地域通貨/補完通貨が盛り上がらない、という愚痴をよく聞く。が、そもそも代替通貨は、貨幣フェティシズムを批判し、いわば「脱力」するための、肩の力を抜くためのツールである、と考えてみてはどうか。無理に交換しよう、盛り上げよう、と思わず、少しずつ出会いを広げていけばそれでいいのではないか。例えば僕は、CDウォークマンを二度、レインボーリングで買っている。僕にとっては、レインボーリングは確かに役に立ったのだ。リングで手に入れた機械は本当に性能が良く、毎日音楽を楽しんでいる。それも地域通貨のお蔭だ。そういう交換、出会いが一度でもあったのであれば、それに感謝すべきではないか?

\では大抵のものが買えるが、LETSで買えるものは限られている、などというのは自明の前提。それをさも新しい発見のように言い募る自称「理論家」はまるで信用できない。