身近なところから平和を想像する

多くの人は恐らく、戦争、殺し殺される関係に入ることには嫌気を感じているのではないか、と思う。にも関わらず、安倍内閣の支持率が7割だとも言われているような現状がどうして生じているのか、不安且つ疑問に感じる。

多分、改憲→戦争というリアリティが多くの人には欠けているのではないか、と感じる。安倍首相は改憲を明言している。このことの重みが人々に十分に受け止められているとは思えない。

日本には北朝鮮という大きな問題が存在する。北朝鮮とどう付き合っていくか、というのはとても大事なテーマだ。私達の隣人、北朝鮮に対して、強硬姿勢一本槍でいいのか、それで良好な関係を築いていけるのか、といったことについて、私は疑問に感じる。

戦争は知らない間に、身近なところから準備されている。テロや大規模災害を契機・口実に日本「国民」の統制化が進むのではないかとも懸念される。私達に必要なのは、非常事態になっても慌てない、踊らされない冷徹な認識であるだろう。情念は認識(分析)されることで受動であることをやめる、とスピノザやアランは考えた。その論理の是非はともかく、私達は、権力があるという事実と権力がどう作用しているかという現実を直視していかなければならない、と強く思う。