日本に言論の自由はあるか?

オーマイニュース日本版の立ち上げなどを記念して、市民メディアを考える集会がアジア記者クラブの主催で催され、それに参加してきた。それに参加して思ったのは、日本に言論の自由はあるか? ということ。

私は2点を会場で質問した。一点は、右寄りの言説が投稿されたらどうするかということ、もう一点は、端的な天皇制批判が投稿されたらどうするか、ということ。オーマイニュースの方のお返事は、いずれも掲載する、但し「実名」投稿が原則だとのことだった。

しかし私は、危惧を抱かずにはいられなかった。日本に言論の自由はあるか、というと、大いに疑問だからだ。いまだに「天皇」はタブーとしてある。大江健三郎脅迫や風流夢譚事件など、天皇というタブーに触れたが故に言論弾圧が横行しているのが今の日本である。

私など、さほどラディカルな言説を弄しているとも思っていないが、それでも毎日欠かさず無言電話・いやがらせ電話が掛かってくる。私が運動情報をMLに流したりすることに不快感を抱いている人物の仕業らしい。気味が悪いが、実害がないので放置している。暇な人もいるものだと思うが、現状の言説レベルでこのような嫌がらせがあるのだから、大きなメディアで、実名であからさまな天皇批判などを展開したら、脅迫等々の危険があるかもしれない、と思う。

ちなみに私は、日本は後進国なので天皇制は秩序維持のために不可避、という自虐的な意見を支持しない。天皇制は批判され得るし、廃止すべきだと考えている。ラディカルな「平等」は、人の生死を差別するあらゆる制度を撤廃することなしには実現することはできない。日本に真の民主主義を!