遺伝子組み換え反対勉強会〜オーネット・コールマンライブ

安田節子さんに誘っていただき、飯田橋のセントラルプラザで遺伝子組み換えイネ反対の学習会に参加する。2時間ほど細菌学者?の方から講義を受けるが、どうもディフェンシンに耐性がついた緑膿菌が発生する可能性があることが脅威であるらしい。派手なスペクタクル(911がそうだったような)ではなく、深く静かに進行する、我々(や未来世代)の生の脅威。

その後1時間ほど軽い交流会をして、渋谷Bunkamuraオーチャード・ホールへ。今日はオーネット・コールマンの来日公演なのだ。山下洋輔が前座を務める、という贅沢な顔合わせで、オーネットの音楽を堪能した。

マルチチュードの文法』を読みながら帰宅。電車内で読み終えた。疑問に感じたのは、以下の点。1)言語活動が重視されているが、フーコーであれドゥルーズ=ガタリであれ、かれらの精神分析批判の要点はそれが(紋切り型を)「語らせる」権力である、という点にあったのではないか。現代のマルチチュードの生において、言語活動という地平が重要なものになっているとしても、そのことに批判的な視点を持たなくて良いのか。ドゥルーズ=ガタリのように「コミュニケーション」概念そのものを批判する必要があるのではないのか。2)現代の生権力は、かつての死なせる権力よりも、寛容なわけではないだろう。死の権力と同じかそれ以上に残酷なものとしての、「生かす」(生きることを強制する)権力に言及する必要があるのではないのか。