大学改革に異議あり! 早稲田ビラ撒き不当逮捕を問うワークショップ

まだ先の話ですが、一応情報として送ります。

早稲田のビラ撒き不当逮捕事件についてのワークショップですが、最近大学を巡る警察導入・不当逮捕事件が多いように思います。大学の変質や大学解体、「公共空間」の位置付けの変化やそこを巡る主体(JUNK)の変遷などが討論の主題になると思います。当日が近くなったら、また再送します。

5/17(水)に以下のような企画を早稲田の「あかね」で催します。多数の方のご参加をお願いいたします。

●日時:5/17(水)19:00〜

●場所:交流イベントスペースあかね
地下鉄東西線早稲田駅下車、徒歩3分)
http://akane.e-city.tv/
03−5292−1877

●ワークショップ名:
「大学改革に異議あり! 早稲田ビラ撒き不当逮捕を問うワークショップ」

昨年末早稲田大学文学部キャンパスにて強行された、ビラを撒いていた人間を早稲田大学教員が取り囲み不当に私人逮捕、警察に引き渡した事件について考えます。早稲田大学現役学生・OBもそうでない人も歓迎です。

68年革命以後の大学の情勢におけるJUNK化、事実上の大学解体等の主題について講師から問題提起をいただき、参加者で討論します。

参考:すが秀実「ポスト自治空間――2005年12・20早稲田大学におけるビラまき逮捕をめぐって」
http://wasedadetaiho.web.fc2.com/i/postjichi.html

「現代の大学生には、大学を出れば、旧来のように、それに見合った終身雇用の就職先がえられると信じているものが、ほとんどいないはずである(ましてや、文系大学院の学生にとっては、アカデミックな就職先は皆無に等しい)。学生は就職したとしても、不安定雇用の危機に不断にさらされている。それに比して、大学専任教員(職員)が旧来型安定雇用の特権を享受している数少ない職種であるという事実は、かつてのような学生と教員との相互補完的な自治空間が大学で成り立たなくなっていることの条件をなしている。この条件は、教職員が、彼らに対しておおむねロウアークラス(予備軍)に属する学生――この近傍に大方の非常勤教員がいることも忘れるべきではない――を、「監視/管理」しなければならないという事態をひきおこしており、今回の早稲田の不当逮捕問題の背景となっている。学生は(あるいは、それに類する者は)、不断に監視されており、随時、排除されても仕方のない存在なのである。」

「ビラを撒いて逮捕された人間が、早稲田の関係者(学生、OB、中退者etc)でもなく学生でもなかったということは、監視/管理体制の亀裂から何が浸透しつつあるかを明確に指し示している。もはやかつての自治組織のような大学に根ざしたものではなく、より匿名の、より流動的なネットワークを形成されつつあり、そのなかから、たまたま早稲田に流れ込んできた者がいると言いうるのだ。そして、そのような脱=大学化の流れを肯定することこそが、真に68年的な意味での「大学解体」にほかならない。繰り返して言えば、現在の問題は、規律/訓練型の自治的組織が無効となった時、それ以降に何を構想するかということなのである。

最近、或る大学で、そこから全国的に市販されている評論誌の編集長の大学教員が、「大学なんかいらない」という特集企画を立てたところ、上層部から企画を破棄されるということがあった。上層部にとっては、大学のPRを担う雑誌が「大学なんかいらない」と言うことは矛盾もはなはだしいのであろう。しかし、これは矛盾ではないし、矛盾だとすれば、今日、われわれが背負うほかない矛盾なのだ。2001年のサークル地下部室撤去反対闘争が、今なおなぜ早稲田に固執しているのか。もちろん、その事件に際して、3名の早稲田関係者(OB)が構内立ち入り禁止の仮処分を受け、それがいまだに解けていないという、きわめて重要な問題も残っている。しかし、それだけではないだろう。「大学なんかいらない」という言葉は、「大学において」さまざまに言っていかなければならないものだからである。」

●講師
すが秀実 文芸評論家
花咲政之輔 太陽肛門スパパーン

●参考サイト
「05・12・20早稲田大学文学部でのビラ撒き不当逮捕を許さない」ホームページ:
http://wasedadetaiho.web.fc2.com/

早稲田大学一号館地下管理運営委員会:
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Club/9559/

全国国公私立大学の事件情報:
http://university.main.jp/blog/

asahi.com(2005/12/29 08:52 配信記事):
http://tinyurl.com/c3u6x

早稲田大学
http://www.waseda.jp/

早稲田大学文学部:
http://www.littera.waseda.ac.jp/

早大ビラ撒き逮捕事件を考える。:
http://mixi.jp/view_community.pl?id=533549

●参考書籍
スガ秀実花咲政之輔編『大学=公共空間の激震(仮題)』(明石書店)予価1400円 執筆者・発言者 スガ秀実花咲政之輔武井昭夫、 笹沼弘志氏 入江康文、木村健哉、井土紀州池田雄一松沢呉一宮沢章夫、小倉虫太郎、初見基酒井直樹マイケル・ハート、他

※ 「あかね」では水曜日・木曜日を中心に、随時講座・ワークショップ・学習会等を催しています。講師や企画を募集していますので、お気軽にご連絡いただければ幸いです。

→隔週水曜連続ワークショップ:「死屍累々のサバイバル」・責任者攝津正
→木曜日連続講座:「なんとか生きる」・責任者ペペ長谷川