バリバール『市民権の哲学』、マルコス

電車内で読んでいた本は

市民権の哲学―民主主義における文化と政治

市民権の哲学―民主主義における文化と政治

マルコス・ここは世界の片隅なのか―グローバリゼーションをめぐる対話

マルコス・ここは世界の片隅なのか―グローバリゼーションをめぐる対話

グローバリゼーションと排外主義・ファシズムの台頭について考えさせられる。日本でも「ネットウヨ」の問題があるが、フランスでも排外主義的右翼ファッショの復活があるらしい。バリバールはそれに抵抗する政治を発明しようとしているが、難しい。

酒井隆史アレントも言及していた、社会的排除の問題でもある(難民・移民問題)。フランスと日本とでは事情もかなり違うが、市民権と国籍が重なり合わないにも関わらず、等号で結ばれるかのごとくに表象してしまう点に問題がある、と痛感。でも、それに抗して、どうすればいいのか。