靖国

私も形式上籍を置いている(しかし何もしていないし会費すら払っていない)フリーター労組からも参加した15日の靖国の取り組みで逮捕者が出た模様。私自身は、追悼の政治/倫理ということを考えたことはあるけれど、この方面には全く疎い。さすがにA級戦犯合祀が問題になっているくらいは知っているのだが、そんな表面的な問題だけではないらしいことが最新刊の『現代思想』(図書館で立ち読みした。最新号は貸出不可なので)の論考(私が一部を読んだのは矢部史郎氏の論考)を見て覗われた。そんな体たらくなので、マイミクさんから靖国神社解体のコミュへの参加のお誘いが来たときも参加せずにいたのだった。15日に靖国に行く気はなかったし、危険を冒すつもりがないのにコミュにだけ参加というのも気がひけたから。

すでにあちこちのMLに転送されているけれど、以下、フリーター労組のMLからの転載。

(以下転載)

8月15日の靖国事件に抗議する声明

               救援会声明

 2005年8月15日、軍国主義と民族排外主義を
掲げる右翼団体靖国神社にあつまり、6千人の大集会
を行いました。核武装を主張する安倍晋三石原慎太郎
をはじめとして、複数の閣僚と多くの国会議員が、右翼
団体とともに靖国神社に参拝し、戦没兵士への「哀悼」
の意を表しました。それは、かつての東アジアへの侵略
戦争から現在のイラク戦争に至るまで、他国の民衆への
虐殺行為を不問にし、自らの加害と被害を無関心の淵に
沈めることで、戦争を容認するものです。
 正午の時報を合図に、軍国主義者たちが黙祷を捧げ、
そこから数百メートル離れた路上で、戦争反対を訴える
私たちの友人が警察官に逮捕されました。かれらは、
戦没兵士への「追悼」がさらなる戦争を準備するもの
であることをうったえ、戦争と軍国主義に反対する
プラカードを掲げていました。プラカードを持った
約50名の市民が靖国神社に向かって足をすすめよう
とするなかで、おおぜいの重装備の警察官が彼らを
取り囲み、たまたま通りがかっただけの人々をも
まきこんで、暴力的に圧迫しました。
 そうして、包囲した市民のなかから4名を引きずり
出し、逮捕したのです。警察は逮捕理由を「公務執行
妨害」であると言っています。しかしそこにいかなる
正当な公務があったというのでしょうか。
 日本の警察が、些細な理由で市民を逮捕することや、
逮捕した市民を「過激派」と呼びなすことは、珍しく
ありません。そういうことに、私たちは慣れてしまって
います。
 市民が自由に活動し意思表示をする権利がおかされ、
警察の横暴と強権はますますエスカレートしています。
市民が集まることや表現することが、愚かしい行為で
あるかのようにされようとしています。私たちは、
戦前戦中の怖ろしい時代に逆戻りしているのではない
でしょうか。
 私たちは戦争に反対します。そして、戦争反対の
意思表示すら許さないような軍国主義警察国家
反対します。裁かれるべきは、プラカードを掲げる
市民ではなく、市民を圧迫する者です。戦争反対を
訴える市民がいったいどれだけ「過激」なのか、
警察は「過激」でないのか、本当の「過激派」は
誰なのかを、私たちは問うていきたいと思います。
 ご支援とご注目をお願いいたします。

●カンパ振込先 
みずほ銀行 中野北口支店(243)
      普 1025488 ヤマグチモトアキ

8月15日事件救援会(ANTIFA 815)
●連絡先
東京都港区新橋2−8−16石田ビル
救援連絡センター気付
電話:090-2901-9202
e-mail:no2yasukuni@sanpal.co.jp
http://antifa815.podzone.org/