生きものの記録
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2002/11/21
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原水爆の放射能の恐怖に怯え、ブラジルに移住しようとするが、家族に反対され、家裁から最後には精神病院に監禁される工場主の物語。
大江健三郎の短篇小説などを観ながら思い出したりしていた。肌ざわりは全然違うが、核時代の狂気を生き延びる道をこそ探さねばならないという方向性に共通したものを感じた。
吉本隆明は核兵器は人類破滅の兵器ではなくむしろ平和の兵器みたいなことを言っていたのだった。でも劣化ウラン弾など新種の放射能兵器が実際に使用されている現状からは、新たな核時代、新たな狂気、新たなサヴァイヴァルが要請されるのだろうと思う。