Q会員へ

わたしは、Qでできることとできそうもないことをはっきり分けるべきだと考えるにいたった。

  • Qは倫理的経済、有機農業やフェアトレードを道徳的に奨励するには最適のツールともいえる。
  • しかし、それ以上でもそれ以下でもない。資本主義の揚棄とか、野宿者問題、在日外国人問題、反戦・平和問題等々に関しては、無力である。

Qを続けたい人、Qを続けることが利益ないし喜びである人たちを、いまや否定するつもりはない。
告発を始めた最初の日は、激怒・激昂し、行き過ぎた非難をした。
その後も、西部忠さんを初めとするQ幹部の人たちの不適切な応対に激怒し続けたため、わたしは、情念に駆られ、Q会員全員をいわば倫理的に恫喝するようなことをした。
しかし、今では、物事は合理的に考え、功利的に決着すべきだとも考えられるようになってきている。
「自爆攻撃」はやめよう、という気持ちに傾いてきたのだ。
わたしはわたしのやりたいことをやる。
Qを続けたい人はQを続ける。
それで何の矛盾も、両立不可能性もない。
もう学者や批評家らに翻弄されることだけはやめようと思っている。
とはいえ、Qに謝罪する気もない。

  1. 謝罪すれば、Q幹部の振る舞いを倫理的に追認したことになる。
  2. また、Qの理論や理念の正当性をいまだ承認しているということになってしまう。

以上ふたつの理由で、謝罪や主張の撤回はできない。
しかし、行き過ぎは認めるし、平和共存への道(というか相互無視の道)も探ろうという気になってきている。
憎しみはもう十分だ。
憎悪と相互不信、猜疑心は、特殊な状況下で、人工的・実験的に醸成されたものだ。
それにいつまでも拘束される必要などない。