2003-07-15 引用2 しかも真実の祈りは、受け容れられる祈りを意味する。「叩けよ、さらば開かれん」 といわれるが、「さらば」という言葉を中に挿入する必要はない。実には叩くことが 開かれることである。否、開かれざる扉を叩くということは許されておらぬ。むしろ 開くことが因で、叩くことが果だとさえいってよい。阿弥陀仏とは、その開く阿弥陀 仏なのである。柳宗悦『南無阿弥陀仏』(岩波文庫、ISBN4-00-331694-0)p90