自殺志願

4(完結篇)

帝国在住の闇のソーシャルワーカー・デス見沢先生に本稿を見せたところ、「スピノザとかどーでもいいんだよな。キミまだかっこつけてるね。このごにおよんで」と言われたが、私は別に格好つけているわけではなく、本音で書いているだけである。また、拙ブロ…

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『労働』『生きる』『シコシコ』は危機とそこからの脱出、凡庸な日常への復帰、「生きる」ことの引き受け・肯定・承認がテーマだった。だが、『倉庫内労働者の憂鬱』の破綻は、結局凡庸な日常には回帰できなかったということの証しであり、本連載『自殺志願…

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両親は私が小説を書いているというと、それだけで喜んでいる。内容を訊ねもしないで。私がこのようなものを書いていると知って、なお喜んでくれるだろうか。『労働』『生きる』『シコシコ』はプリントアウトしたものを前田さんに郵送してもらって両親にも渡…

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mixiボイスで「死んではいけない」のか?と呟いたら、いずれ誰しもが寿命で逝くのだからいけなくはないでしょう、との応答があった。確かにそうだ。私は、寿命が来るのを待っている、消極的自殺(志願)者だ。不健康な生活を続けて、寿命を縮めている。脂も…

死にたいと思った。生きたくても生きられない人もたくさんいるのに、贅沢だと思ったが、そう感じてしまうのはやむを得なかった。何一つ、明るい見通しはなかった。これまで一年半続けてきた倉庫の仕事は辞めざるを得ないだろうし、といって自営も難しいだろ…