倉数茂

『私自身であろうとする衝動』からの抜粋

偶有的な生、というのが、現在の個人がさらされている状況である。私がなぜ存在しているのかわからない。私がなぜ不幸なのかわからない。そうした問いかけを停止させるような、自然な自明性を与えるのが過去のコミュニティの役割であった。だがそうしたもの…

『私自身であろうとする衝動』の第一印象、または直感

倉数さんは有島武郎などを丁寧に読み解いていく。 彼の語る「美的アナキズム」の特質である、「私自身であろうとする衝動」という言葉も、有島の『惜みなく愛は奪う』からの引用だそうである。私は、同書を読んでも、「なんじゃこりゃ?」としか思わなかった…

something about "Kattsun"--「生きる」と云ふ事

倉数茂『黒揚羽の夏』(ポプラ文庫ピュアフル)、終り頃、図書館で千秋がカッツン(の亡霊)と遭遇する場面がこのうへなく味わひ深い。カッツンは涅槃原則の化身である。千秋に、もう何もしなくても良い、生きなくてもいい、こっちの世界──それは恐らく死の…

黒揚羽の夏、読了!

(P[く]2-1)黒揚羽の夏 (ポプラ文庫ピュアフル)作者: 倉数茂出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2011/07/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 51回この商品を含むブログ (11件) を見る傑作! 一人でも多くの人に読んで欲しい。

黒揚羽の夏

倉数茂さんが小説を出版したので、皆さん読んでね。(P[く]2-1)黒揚羽の夏 (ポプラ文庫ピュアフル)作者: 倉数茂出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2011/07/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 51回この商品を含むブログ (11件) を見る

倉数茂氏が、ポプラ社のピュアフル小説賞を受賞しました。

http://twitter.com/#!/kurageru/status/18269721170288640 今話題の賞と比べるとはるかに小さなものですがとてもうれしいです。 RT @sz6僕の友人で批評家の倉数茂氏が、ポプラ社のピュアフル小説賞を受賞しました。http://www.poplarbeech.com/pureful/shos…