人生の残り時間を有意義に愉しく過ごすための暇潰しの数々

小1時間ほどサイクリングしてきた。この近所に確か銭湯があったはずと思ったが、ネットで検索してもわからなかったので、自分の記憶を確かめてみたということだが、それは確かにあった。鎌ヶ谷大仏駅のさらに向こうにちょっと行ったところにある湯乃市だが、半年くらい前にそちらの方面の会社に面接に行ったときに目に留まり、覚えていたものである。マイルドヤンキーがどうのこうのではないが、地元というか、自分の生活圏については、当たり前だがネットよりもリアルの知識のほうが遥かに大事で正確である。

そこは場所を確かめただけで二和に帰ってきて、二和向台駅前の船橋市北図書館に寄って今月のリサイクル図書を5冊ゲット。2FのAVコーナーでDVDを確認。名画が沢山あり、ゆっくり鑑賞していっても数年は愉しめそうだ。

帰宅して書庫を調べて、こないだcyubaki3から訊かれて気になっていた栗本薫『キャバレー』(角川文庫)などを出してくる。昨日書いた、白井聡氏が「日米安保破棄は現実的ではない」とテレビで発言し(ぼくは観てないが)、すが秀実氏らが「対米従属(追従)を批判するくせに」と嘲弄している件の関連で都留重人日米安保解消への道』(岩波新書)も再読するために出してくる。白井氏やすが氏、鈴木健太郎氏などがどうお考えなのかはわからないが、これらの戦後日本的なというか、護憲リベラル的なというか……。冷戦時代のというか。それをどうみればいいのだろうか。小林直樹の『憲法第九条』(岩波新書)などもそうだが、ぼくは個人的には昔からそういう意見を読んで親しんできているとはいえ、「どうだかなー」という思いを禁じ得ないのである。別に軍備を強化すべきだとか、国防軍だとか核武装とか思いませんが、最低限米ソ東西冷戦期とは世界情勢も日本の状況も東アジアもかなり違ってきているのは事実である。

そのほかはラッセルのライプニッツ論やヘンリー・ミラーのエッセイ(英文)。坂口安吾星新一平井和正(『超革命的中学生集団』角川文庫)。などなどを出してきた。脈絡もないし統一感もないし、音楽の趣味や鑑賞と同様、一定のしっかりとした視座や評価軸、価値観で統一されてなどいない雑多な寄せ集め、オタク的なものですが、別に構わない。だろう。もう一冊、江藤淳蓮實重彦の対談『オールド・ファッション』(中公文庫)も出してきた。

音楽は仕事の途中や合間に昨日今日と、淺川マキ "Darkness" Disc 1。『不滅のジャズ・ヴォーカル 熱い感動』。こんぴレーションだが、2曲目のナット・キング・コール「ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス」とか8曲目のニーナ・シモン「アイ・ラブ・ユー、ポギー」とか、14曲目のビリー・ホリデイ「グッド・モーニング・ハートエイク」とか素晴らしい。それから『エディット・ピアフ』。"Super Best"とかいう廉価盤シリーズの一枚だが、冒頭1曲目の「愛の讃歌」、2曲目の「アコーデオンひき」とか素晴らしい。とりわけ後者は、菊地雅章のテザート・ムーンのピアフ集冒頭の圧倒的な名演に以前から感激しているが、このもともとのヴァージョンも実に素晴らしいものである。いまは、寺田町 featuring 石田幹雄『一片の音楽』を聴いているが、これまた余りにも素晴らしい音楽である。