Vladimir Horowitz "Horowitz Plays Prokofiev, Barber and Kabalevsky's Sonatas"
Vladimir Horowitz "Horowitz Plays Prokofiev, Barber and Kabalevsky's Sonatas"
Prokofiev (1891-1953)
Sonata No.7 in B-Flat, Op.83
(1) Allegro inquieto; Andantino
(2) Andante caloroso
(3) Precipitato
Barber (1910-81)
Sonata, Op.26
(4) Allegro energico
(5) Allegro vivace e leggero
(6) Adagio mesto
(7) Fuga: Allegro con spirito
Kabalevsky (1904-87)
Sonata No.3, Op.46
(8) Allegro con moto
(9) Anadante cantabile
(10) Allegro giocoso
Prokofiev
(11) Toccata in C, Op.11
Faure (1845-1924)
(12) Nocturne No.13 in B Minor, Op. 119
Poulenc (1899-1963)
(13) Presto in B-Flat
Vladimir Horowitzm piano
Total Time - 64:45
Recorded: (1)-(3) Sept. 22 and Oct. 6, 1945 (4)-(7) May 15, 1950 (8)-(10) Dec. 22, 1947 (11) Nov. 21, 1947 (11) Nov. 21, 1947 (12) 1976 (13) May 16, 1947
Reissue edition Produced by John Pfeiffer
(1)-(3), (8)-(10) Disc-to-Tape transfer: Seth Winner, Rodgers and Hammerstein
Archives of Recorded Sound
Digitally remastered by Nathaniel S. Johnson, supervisor; Martian Conaty, engineer
Horowitz Plays Prokofiev/Kabalevsky/Kabalevsky: Sonatas
- アーティスト: Prokofiev,Horowitz
- 出版社/メーカー: RCA
- 発売日: 1991/10/29
- メディア: CD
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ホロヴィッツによる現代曲の演奏は非常に珍しいものです。彼はシェーンベルク以降の現代音楽に関心を示しませんでした。RCAのこのアルバムに入っている作曲家にしても、ばりばりの無調の作曲家はいません。バーバーは「新ロマン派」などと言われたそうです。カバレフスキーは「芸術の大衆化」をモットーに作曲した人でした。私の記憶に間違いがなければ、バーバーという人の音楽は、何か有名な戦争映画で使われて、そのために非常に有名になったということがあるはずです。
(Facebookで教えていただきましたが、『プラトーン』という映画に、バーバーの『弦楽のためのアダージョ』が使われているそうです。)
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2011/06/22
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- アーティスト: フィルハーモニック・ヴィルトゥ
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当たり前ですが、私のクラシック音楽の知識は限られています。現代音楽の知識はもっと限られています。昔から貧乏でしたから、ホロヴィッツやグールドを追い掛けるだけで資金的に精一杯だったのです。けれども本当は、ホロヴィッツやグールドのような例外を理解するためには、オーソドックスなものを十分に理解しなければならないのだろうとは思います。私が考えつくのはルービンシュタインやバックハウスです。同じショパンでもルービンシュタインとホロヴィッツとでは解釈が全然違います。ベートーヴェンについてのバックハウスとホロヴィッツの解釈はまるで異なるものです。そういうことを慎重に吟味しなければならないはずです。グールドのバッハにせよ、本当は他の演奏者と聴き比べなければなりませんが、お金が限界なので、私が持っているのは、グールドを除けば、高橋悠治の一連のバッハの録音と、リヒテルの『平均律クラヴィーア曲集』全巻だけです。
私がクラシックを聴いたのは1989-1994年です。約20年も前のことなのです。当時、ポゴレリチやアファナシエフがよく話題にされていたと思います。私は吉田秀和の評論をよく読んでいましたから、彼らの存在は知っていました。ポゴレリチの「夜のガスパール」の演奏が素晴らしいとか、アファナシエフのシューベルトが凄い、などという評判は聞いていました。けれども残念ですが当時の私には彼らのCDを購入するお金がなかったのです。ポリーニ、アルゲリッチ、ブレンデル、グルダといったクラスの演奏家のものでも我慢したものが沢山あります。その後、ジャズに関心を移したので、継続的にクラシックを追い掛けるということはありませんでした。ドゥルーズが死んでしまったらその後の哲学には余り興味が持てなかったのと同じ意味で、ホロヴィッツが死んでしまうとその後のクラシックのピアノには興味が持てなかったと思います。