奇妙な夢(絶望の期待値90)

奇妙な夢で目覚めた。中学校の数学の授業である。厄介な公式が飲み込めず苦労しているが、次は「期待値」の単元である。期待値とはどうも人間の主観的な期待の度合いを示すもので、1-100の間で示されるらしい。中学校の先生が、単位は30(ということは、期待値は30、60、90のいずれかということらしい)で、「絶望」の期待値は幾らか?と問い、僕を指名する。僕はいささか興奮した様子で、「60…いや90。絶望しているというのは最も希望が少ない状態なので、逆に最も多くを求めるはずだから」と答えるが、先生は、「違う」と言い、絶望という字を読んでみろ。望みが断たれると読むじゃないか。そんな状態の期待値は最低に決まっているだろう、と言う。そして次は「都市のインフラ整備」の期待値…別の生徒が指名される。
目覚めて、「概念の内包が豊かになればなるほど、外延は貧しくなる」という論理学の初歩の初歩を(何故か)考えていた。シングルイシューかマルチイシューかという現在の論争と関連づけて考えていたようだ。ただ、これは単に論理的な問題ではなく、政治的、倫理的な問題でもある、とも考えた。
Red Garland Trio "Misty Red"を聴いている。

ミスティ・レッド

ミスティ・レッド