踏み絵化する脱原発論争

統一戦線義勇軍議長の針谷大輔さんの行動があちこちで波紋を呼んでいる。彼のブログはこちら→http://www.giyuugun.jp/sb/
思えば6.11のときからそうだった。ロフトの平野悠さんらが針谷さんを集会で登壇させようとしたのに対し、それを阻止しようとした左翼との間で争いになったのだった。
今回、経済産業省前のテント村を撤去しないように、針谷さんが経済産業省に申し入れ、テント村に挨拶をし、それにテント村の4人が応対したという。そのことが今、論争を呼んでいる。
つまり、右翼と組むのか? ということである。僕の友人、知人のほとんど全ては右翼と関わりを持ったことを厳しく批判している。例えば、テント村の中心人物の一人である園良太さんは次のように書いている。

原発運動(経産省前テント)が極右団体と関係することの何が問題なのか
http://d.hatena.ne.jp/Ryota1981/20111121

それに対して塩見孝也さんは、mixiなどの日記(そのコメント欄)で繰り返し園さんらを批判している。
僕はここでそのいずれが正当なのか、ということを言いたいわけではない。運営委員会で民主主義的な熟議を尽くして欲しいと言いたいだけだ。心情的には塩見さんに近いが彼を絶対支持するわけでもない。
問題は、針谷さんの行動などによって、左派が分裂に追い込まれることだと思っている。右翼の狙いがどうのというならば、そのように左派を分裂解体に追いやり弱体化させることこそが狙いであるかもしれないではないか。そのことをよく考えてもらいたい。