実名文化とハンドルネーム文化

自分が始めて、実名/ハンドルネームの議論に接したのは、1994年頃、OCCUR(動くゲイとレズビアンの会)でだった。OCCURの人は、実名を名乗りメディアに顔出しもして活動していたが、関西圏の性的少数者の活動家はお互いをハンドルネームで呼び合っていたという。
次に実名/ハンドルネームが問題になったのは、LETS-Qプロジェクトで、ここでは実名を使うことが信頼を担保するとされた。このような考えは、現在のweb2.0mixi, Twitter, Facebook, Google+などに受け継がれている。しかし、SNSでは本人確認書類を運営者に提出するわけではないので、事実上ハンドルネームも容認されている。SNSの友人を見ても、実名でやっている人もいればハンドルネームでやっている人もいるし、或いは名前を平仮名、カタカナ、ローマ字表記している人もいる。それぞれに名前へのこだわり、或いはこだわりのなさがあるのだ。
どう名乗るか、ということも、こう考えてみると奥が深い。