攝津正の文章練習

実父と義父について書いてみようと思う。そもそも母親と実父が離婚したのはDVが原因だが、それについては覚えてない。私が覚えているのは、離婚後私に会いに来て、広辞苑を買ってくれたことだ。小学生の頃だったと思う。それが実父に会った最後のときだ。
義父がやってきて、文字通り誰だか分からないので誰ですか?と訊いたら、いきなり拳固で殴られた記憶がある。義父もDVする人だった。私は幼い頃からずっと、暴力的な夫婦喧嘩の有様を見て育ったので、結婚に関する幻想はない。
義父は幼い私に、お前は拾ってきた子だ、お母さんは俺のものだ、と言っていたというがその記憶はない。義父は先妻と離婚し母親と結婚したが、結婚後、会社から給料が出ないと嘘をつき、給料全額を先妻に送金していた。その他、母親名義の土地を勝手に実子(義兄)名義に書き換えたりした。母親がそのことに文句を言うと罵声を浴びせ殴る蹴るの暴行を加えた。
そんな風に暴力的な家庭で育った。